メイの闘病生活

これはうちの愛犬メイに降りかかった突然の不幸を記した闘病日記である。
同じ病気に苦しむ仲間に捧げます。

00/5/22 何かおかしい。

 今日は日曜日、メイをつれて近くの大きめの公園まで散歩につれていった。彼女は散歩が大好きで、あまり外に出ないメイにとっては楽しみの一つだったに違いない。
 公園には日曜日で天気がよかったことも手伝ってか、人出が多く特にこども連れが多かった。
 いつもなら、大はしゃぎで人の体力の事などかまわずに、走り回る彼女だったが、その日は何かが違っていた。
 「あんまり走り回らないねぇ・・・」そうなのだ。いつもならリードが切れるぐらいの勢いで走る彼女が大好きな芝生の上でもあまり動こうとしないのだ。でも彼女は暑いのと寒いのは大の苦手で、暑くなればだら〜〜っとしているようなタイプだったので、「暑いからばててるんだろう」ということで早々に引き上げたのだった。
 今になって考えれば「この時気づいていれば」という後悔の念でいっぱいなのだがこれからを考えて、日記を続けようと思います。

00/5/23 あまり動かない?
 メイはちょこちょこした犬で、いっつも人のそばを離れたがらない寂しがりの犬だった。というのも常時完全室内飼いで人のそばにいるのだから当然と言えばそうだろう。
 この夜も普通に甘えてくる(人に飛び込んで来たり)ぐらいの元気度で「ああ〜メイですねぇ」という感じだった。
 次の日の昼間(火曜日)かみさんから携帯に仕事中電話が入った。
 かみさん「ごめんね、仕事中」
 僕 「どうした?」
 かみさん 「いやね、一階のお母さんが「メイが全然動かない」っていうから心配で病院つれていこうかと思って。」
 僕 「わかった。すぐにつれていってやってくれ。」
 メイは以外と動物病院に行くことが多かった。ちっちゃい頃ははげもやったし、首を痛くした事もあった。なんせ、メイと言えば問題を起こすことが決して少なくなかった。で、結果はいつも、「大した事ありませんね。」を繰り返していた。僕自身もそう信じていた。
 夜、家に帰り今日の話しとなった。
 僕 「どうだった?」
 かみさん 「うーん、腰みたい。」
 僕 「ミニチュアダックスの宿命だなそれ。」
 かみさん 「院長の話だと、薬で抑えておいて、多分治るだろうからということで薬もらってきた。あさってまた来て下さいって。」
 メイは腰が結構痛いのか、ごろんとしたままになっていた。しかし食欲は旺盛だった。

00/05/25 運命の日
 朝おきて会社に行くまえメイを なでてやったがシッポをふらないのを疑問に思ったが、今日午前中病院に連れて行くことになっていたし、取り合えず会社に行くことにした。
大ぼけをかましてしまい、携帯電話を忘れていってしまったが、常時メールはチェックしているので、問題ないだろうと思っていた。昼飯をいつも通りに食べおわって、メールをチェックしたところショッキングなメールが飛び越んで来たことに気が付いた。

[メイ入院したよ]とのメール。

即座に開封して、中を読んだところ内容としては[思ったよりも症状が良くなく手術に踏みきらないと下半身不随になるとの事でした。なので手術をお願いしました]とのことでした。これにはびっくりです。
すぐかみさんに電話をした。

僕 [メイが入院ってどうして?]
かみさん [思ったよりも進行が早くって、薬じゃどうしようも無いしってことで]
僕 [なるほど。でもまあ、院長の判断だからそれに従おう]

この電話の後、院長に電話して詳しい話しを尋ねた。

[ミニュチュアダックスフンドは、ヘルニアになることが多く特に3才からが多い。(うちのメイはちょうど3才)人間によって作り出されたと言っても過言で無い犬なので、やはりそういうヘルニアのような病気になりやすい]

そういうことだったのか?いや、今のいままで全然知らなかった。知らないって罪ですね。メイの病状は、
[開けてみてわかったんですけど、神経から血が出ていますし、神経の色も多少変わっている部分があります。ただ、今のタイミングで手術出来て本当に良かったです。もう2日遅れたら二度と走れなかったでしょう。今手術できたので、もう一度走れる可能性は十分にあります。]とのこと。これはショックだった。
 来週に退院とのこと。

00/05/26〜05/31 メイがいない日常
 メイがいない日常は退屈だった。当然猫もいるのでさみしさはそれほどでも無いかもしれないが、やはり家族を失った感じは大きい。
 手あたりしだい、WebSiteを駆け回って、色々と調べてみた。
 以下のサイトの分が椎間板ヘルニアについて非常に詳しく書いてあるので是非参考にして欲しい。
 犬の椎間板ヘルニア http://dachshund-dca.org/disk1.htm
 (リンク許可を頂いておりませんので、何かありましたらご一報ください)
 これを私のPDA(すげー電子手帳だと思って下さい)にNewtonBook形式でダウンロードし会社で何度も読んで理解をしようとしたがなかなか内容が高度で理解できないが「リハビリをがんばればなんとでもなる」ということは理解できた。

 「なんとしても、もう一度走らせるんだ!それが全てだ!」ということでかみさんとも合意し前向きに考えることにした。

 それまでに行ったこと。
 1)メイ用トイレに段があり、飛び越えて入っていたのでこれを段差無しに修正
 2)最悪、動かない時の事を考えサポートシステムを作成
 3)ゲージでの生活が傷がふさがるまで続くので新規に購入し広くした。
 4)ペットシーツを大量購入(100枚入り4ケース)
 5)トイレで出来ないのでメイの体が汚れた事を考え殺菌作用のある犬用ふきんを購入

こんな具合でしょうか?

00/06/01 メイ退院!
 ようやく、きたと言う感じのメイの退院。まってましたと言う感じで、仕事も今週の前半にあらかた片づけ、早く戻ってきました。
 帰ってきてご対面。「お〜〜〜メイだ。うわっすげー傷」
 そうなんです。これは痛々しそうなんですが、背中がかなりの範囲で切った様子。
そりゃそうでしょうヘルニアですから・・・でもびっくりです。
 いや、面倒もかなり大変です。ゲージから出すときにちょっとでも無理をしてしまうと「キャン!」って泣くわけですよ。これは大変。そそうをしてしまって出すときもめちゃくちゃ大変です。
 ただ、すごく良かったのがこれ。しっぽ激しく振るんです。
 つまり、下半身にはきちんと神経が通っているってこと。これは良かった。
 先生曰く、「それはとてもいいことですよ。まだリハビリが出来るほど傷口がふさがってませんから、もう一週間は様子を見ないといけませんね。抜糸は3週間後ぐらいでしょうか?」がんばろう!


その後、メイはちょっと足を引きずりますが、きちんと歩けるようになりました。
きちんと走れます。
早く治療すれば直りますので、何か気になったら獣医さんに見せてくださいね。